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常磐線 1枚の写真から vol.12


※鉄道博物館公式Facebookにて2020年8月15日に投稿された内容となります。

※該当記事のリンクは下部に記載。


 

今回の常磐線企画展では

数多くの写真を展示しています

車両や駅、土木構造物などさまざまです

 なかでも第3章の「常磐線駅めぐり」のコーナーでは、写真の展示点数が約200点に及び、壁面にパネルを取り付ける方法では紹介しきれないため、展示会場にモニターを2ヶ所設置し、スライドショーで写真を上映しています。今回から数回に分けて、このモニターで紹介している写真を中心にいくつかご紹介していきます。なかには惜しくもボツにした写真も。当Facebookでしかご覧いただけないセレクトです。



 今回は南千住駅の写真です。写真1は1961年4月の撮影で、営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線の仲御徒町~南千住間が同年3月28日に開業して間もない時期の撮影です。日比谷線の南千住駅ホームの先端から見た光景で、左手に上り電車が停車中の常磐線南千住駅が見え、その途中から分岐した貨物線(南千住支線)が、できたばかりの日比谷線の高架下をくぐって隅田川貨物駅へと向かっています。現在の様子(写真2)と比べると、南千住駅はやや北側(左手)へ移設され、元の位置につくばエクスプレスが地下を走り、貨物線の先で地上へと顔を出しています。日比谷線の高架にはあまり変化はありません。周囲には高層のビルやマンションが建ち並び、変わっていないようで変わっている、といったところでしょうか。



 写真3は南千住駅に停車中の日比谷線の初代車両・3000系です。まだ区間開業のため2両編成で、前頭部は連結器をかくしたスカート付きのオリジナルの姿です。当時最新のステンレス車体を採用し、まさに光り輝いていたのでしょう。常磐線の旧型国電とは一線を画した存在と言えます。



 約60年前の南千住駅、基本的なレイアウトは変わりませんが、車両や周囲の建物は大きく姿を変えています。



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