税理士法人ジャスティス会計事務所

​オフィス内装改修工事

2018.7 - 2018.8

​オフィス改修から、新しい働き方を提案する。

今回の改修工事の要望:税理法人ジャスティス会計事務所様からの依頼は、木材の温かみをオフィスに入れること、遮音性を高めた会議室、執務エリアの増員に対するスペースの確保と言う要望から設計が始まった。まず、取り掛かったのはオフィスの執務エリアの拡張も含め、必要なバックヤードの量の数値をファイルメーターで測った。オフィスの人員増と同時増えてしまうバックヤードを如何に効率的に保管することができるかが設計を行う中で重要なキーポイントとなった。次に、事務所の雰囲気を崩さないよう、限られた予算と事務所稼働中での短工期の中で作業効率が高く、汎用性のある素材を何にするかに時間が割かれた。木材はグレーや白に合い、カウンターで扱う際にも一枚もので扱え、材質の硬いバーチにした。

事務所内は、執務エリア(プライベート)とラウンジ(パブリック)と明確に別れていた空間に対し、ハイカウンター(セミパブリック)という中間領域を設けた。このエリアは、オフィスの執務エリアを増加させることと、増員する所員のバックヤードエリアを増やし、一列に並んだ収納から社員の誰もがどこに何を置いてあるのかわかる仕組みを与えた。

ハイカウンターの材質を決めてからは、現場作業を短い工程で行えるよう工場作業でどこまで製材し組み立て式にできるかを設計段階で考え施工現場責任者の宮崎さんと打ち合わせた。ハイカウンターは既存の窓周りに配置されたカウンターH800mmの高さに二枚の木材を挟むように構造で片持ち梁として突き出すように設計している。原状回復のことも考え、極力既存の材にビスを打つことができないことから垂直の材を収納エリアの間隔で配置した。天板は二重にすることで、天板からの曲げモーメントの力を受ける役割を持たしている。また、道具箱を入れられるスペースを用意することで、フレキシブルな働き方を提案している。

会議室の木材は、ハイカウンターでも利用されているバーチとなる。

今回の設計でも最も苦労したのが、この会議室の遮音性を高めることだった。既存の会議室も石膏ボード、軽鉄、グラスウール、構造用合板、石膏ボードという材質を扱っているにも関わらず、会議室内の音漏れを防ぐことができなかった。今回、挑戦したのは外側の石膏ボードと木材の格子の間に遮音シートを入れ、縦格子の4本間隔に吸音性のウレタンを挟んだ。作業効率と無駄なウレタンが出ないように、Fixした最小単位の数値にウレタンの大きさを検討して縦格子の突き出る長さも設計している。また、天井面の空調機があるため、定期点検に備え取り外し可能なルーバをつけている。このルーバーの役割は、会議室の窓面がオフィス全体の四隅の角度から45°程回転した配置に面が取れているため、既存の天井が見えると壁面と水平なボードではなくなるために目の錯覚が起こる現象を回避することと、会議室内を柔らかく木の暖色で囲んだ空間を作り出している。オフィスは開けた空間なのに対し、遮音効果のある特別な部屋なので、入室時にも他のエリアとは違うという感覚を持たせる必要があり、毛足の長い人工芝生を用意している。

会議室から飛び出るように突き出した木製のラックは、執務エリアの中のバックヤードアリアと執務エリアを緩やかに分ける役割を持っている。なお、正方形に開いた空間から事務所内全体が覗け流ようになり、税理士の必要とする書類を直ぐに広げられるハイカウンターにもなっている。なお、この二つの高さは、既存の棚の高さと今回窓際に設置されたハイカウンターと同じ高さにしている。

最後に解体工事から竣工されるまでの作業工程をご覧ください。短期間でのオフィス改修工事となり、執務エリアも稼働しながらの作業となっています。

©︎TOKYO TENDER TABLE